2024年3月の月報です。記事末尾にこの記事のタイトルになっていることを書きました。
普段お見せしないような文章をこの機会にお見せできればなと思います。
3月に書いた記事
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いい人は記憶に残らないのはなぜなのか?
同窓会などでよく聞くのが、問題児の方が記憶に残るということだ。逆に優等生、いいひと、優しい人といった人は記憶に残りにくいと言われる。
これをたとえばマンガなどのキャラ立ちということから考えてみたい
マンガなどのキャラクターは、個性的である必要がある。いうなれば全くの常識人ではなかなかキャラ立ちはしない。
何らかの形で常識や周囲の環境から、ずれている必要がある。
それは容姿や立場が人並外れているのかもしれないし、あるいは能力や特殊な人間関係などを持っているかもしれない。
もちろんすべてが平均的な人物というのが世の中にいないように、世の中の全ての人は常識からずれている部分をもっているが1、マンガなどのキャラクターはおもしろく、興味を引くように大きく外れている必要がある。
そうした常識や環境からの外れ方がキャラ立ちとなると考えられる。
たとえば少年ジャンプで『逃げ上手の若君』を連載中であり、『暗殺教室』や『魔人探偵脳噛ネウロ』などを完結させた松井 優征のキャラの立たせ方はすごいと思う。ほぼ全員常識から外れっぱなしである。
さて、冒頭の優等生、いいひとといった視点に話を戻すと、その人たちは常識や周囲の環境と調和できる人物たちといえる。
逆に言えばキャラ立ちはしにくいのだ。
じゃあ、そうした人たちはキャラ立ちできないのかと言えばそういうわけではもちろんない。
自身を振り返っても身近な人の優しさが身に染みたことはあるし、してもらった親切が記憶に残っていることも多い。
つまり、やさしさやいいひとというキャラ立ちの種は気づかれにくいだけであり、気づいてもらえれば、注意を向けられれば、それは十分キャラ立ちするのである。
恋愛マンガなどで出てくる「私だけが知っているやさしさ」とはまさにそういうことかもしれない。
マンガのキャラクターは多くの人にキャラ立ちする必要があるが、私たちは別に多くの人に対してキャラ立ちする必要はめったにないのだ。
キャラを確立したいという言葉をよく聞くが、そもそもキャラが立つとは周囲の環境から外れるということで、日本ではなかなか大変そうである。
だから、だれに対してキャラ立ちさせたいのかということを考えたほうがいいし、そもそもキャラは立たせるのではなく、勝手に立つぐらいでちょうどいいのではないかということを考える今日この頃なのである。
収拾がつきそうにないのでこの辺で。
ではでは。