独学ラジオ第2回は倉下忠憲さんをお招きして、読書についてお話をお聞きしました。
▼倉下忠憲さん プロフィール
ブログ:R-style、Honkure など
メルマガ:https://rashita.net/blog/?page_id=4556
Twitter:https://twitter.com/rashita2
近著:『ライフハックの道具箱 2020版』
今回ご紹介いただいた本(好きな本、おすすめ本)
『知的生産の技術』
『仕事は楽しいかね?』
『マネジメント(エッセンシャル版)』
『方法序説』
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内容メモは以下をどうぞ。もしご意見、ご感想、ご質問あれば末尾のお便りフォームなどからお寄せください。
独学ラジオを楽しんでいただければ幸いです。
読書ノートはいつ頃から取ってますか?
高校の頃からメモ魔
読書録を撮らなければいけないという使命感
立花隆さんのおすすめ古典100冊のようなリストがあった
継続してというよりは断続的にとってた
パソコン、メディアマーカー以後はずっと購入記録は取れている
今はブクログ、本を買って帰りにアプリでとってる
読んだ本の管理は別の方法と分けている
分けている理由は?
メディアマーカーなどはスマホで記録が取れるのが良い。でも読書メモなど文章を書くのであればパソコンがいい。メディアマーカーではなくても良い感、特別な理由がなくなる
読了記録はEvernote
メディアマーカーからEvernoteに自動でコピーされるので、そちらで管理
Evernoteには本以外にも情報が集まっている
ノートブックの移動や、タグの付け替え
Scrapboxに移行、ただし自動でノートを作るとかできないし、ブラウザが必要
Evernoteと同じことはできない。使い方が違う
別の形でEvernoteで管理するようになった
真ん中にカレンダー、左が買った本、右が読み終わった本
買った本と読んだ本のバランスが可視化できるやり方
Notionでやると完璧、むしろ完璧すぎる
ラフさがなくなる。もっと完璧にというのが促される
全てを完璧にやろうとすることは、逆に全てを同列に扱うことになる
ある程度のラフさが許容される方が長く付き合っていけるのではないか
完璧にしたい欲求について
過去に続けられなかった理由はそういった欲求が大きかった
挫折を繰り返して、別に完璧じゃなくていいんじゃないかなと気づいた
悟るきっかけ
Evernote→Scrapbox→Evernoteの読書録変遷
メディアマーカーは全て自動でEvernoteに記録される→絶対読みたい本とそうでもない本がデジタルだと同列に並んでしまう
10冊のうち1冊が自分にとって価値あるものだと仮定、でも10冊分のノートができてしまう
価値を見出しにくくなる。ノイズが多い
> 雑踏に紛れてしまう
大切なものと認識されないので、ノートを開きたくなくなる
データーベースはできているが、人間が情報を扱う上では、むしろ邪魔になっている。知的生産としては良くない。
いいことは完璧なデータが残っているだけ。
完璧に取ることをやめても何も困らなかった
小説を読んだ後おもしろかったしか残らない問題について
基本的にはおもしろかったで終わるが、おもしろかった感度が高い本は、読み終わった後なにがおもしろかったか考える
そうやって考えた本についてはやっぱり残っている。
ブログに書いたものは情報の構造が人に伝わるように残っているので、自分でも思い出しやすい。
※全部の本ついて書く必要はない(再強調)
おもしろかった感度が高いものは暇ならメモを残すぐらいの気持ちで
全部重要というのは全部重要でないということ
好きな本、おすすめ本
『知的生産の技術』
息の長い本
何度読んでも再発見がある本。
現代におけるデジタル社会における情報の扱い方に有益な示唆
アナログの頃なので、均等に書かなくていいみたいなところは言及されていない。
情報をデジタルほど多く扱えないため
『仕事は楽しいかね?』
ビジョンを見つけて邁進するのが正しいんですか?ということを警告する自己啓発本
ほぼ名言ばかりの本。
若いころ布教していたことがあるぐらいの本
『マネジメント(エッセンシャル版)』(P.F.ドラッカー)
付箋がたくさん、ページの半分ぐらい赤線
マネジメントとはどうあるべきかが書いてある本(日本の管理職とは別次元)
情報社会における知識労働者はどうマネジメントするか
ホワイトワーカーやフリーランスの方におすすめ
色褪せない名著
『方法序説』(デカルト)
実用的なことが書いてある
「困難は分割せよ」
哲学によって実用的な思考力が上がると思っている
とても読みやすい
プラトンあたりは読みやすい
難しいものになると見開きで一文が終わらなくなる
哲学っておもしろいんだなと気づかされた一冊
翻訳書、どのレーベルがいいのか問題
「光文社古典新訳文庫」
新訳なので読みやすい
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第2回(後半)「完璧に読書録をとらなくても何も困らなかった」(倉下さんと読書について)