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第2回(前半)「付箋で位置という概念が生まれる」(倉下さんと読書について)
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第2回(前半)「付箋で位置という概念が生まれる」(倉下さんと読書について)

独学ラジオ第2回は倉下忠憲さんをお招きして、読書についてお話をお聞きしました。

▼倉下忠憲さん プロフィール

ブログ:R-styleHonkure など
メルマガ:https://rashita.net/blog/?page_id=4556
Twitter:https://twitter.com/rashita2

今回のお話の中で出てきた本:『ねじまき鳥クロニクル』『魔の山

再生画面右下の「Listen in podcast app」から、お好きなポッドキャストアプリで聞くことができます(メールアドレスの登録(無料)が必要です)。

内容メモは以下をどうぞ。もしご意見、ご感想、ご質問あれば末尾のお便りフォームなどからお寄せください。

独学ラジオを楽しんでいただければ幸いです。


  • 本の情報を知る

    • リアルの書店、色々な本屋に行く

    • 趣味の合う人をSNSでフォロー

    • SlackやDiscord

    • 本の紹介サイト

    • 読んだ本の中に出てきた本

    • 知った本については買う本リストへ

  • 買うときはフィーリング

    • リストの上から買うわけではない。買う時もすぐ買ったり、3日間ぐらい悩んだりする

    • 今まで買ったことがない人や、分野は少し踏み切りにくい

    • 3日間待って、まだ欲しければ、それを肯定する

  • 電子書籍でしか買えないものを除いては紙の本、新書やライトノベルは電子書籍

    • 知的生産に使う本は基本紙

    • 紙の本の方が赤線を引いたり、物理的な作業がしやすい

    • 執筆などの作業以外の時はスマートフォンなどの電子機器は使わないようにしている。

      • 日中ほぼパソコンやスマートフォンを使っているから逆に紙の本というのもある

    • 電子書籍はフローが流れている。紙の本は物理的なリマインド機能が強い

  • 本の数

    • 2010年以降2500冊以上は購入している。

  • いつ頃から本を読み始めたか

    • 中学ぐらいから赤川次郎さんのライト推理ものをほんの少し読んでた。

    • 高校の3年生から本格的に現在のように繋がるような読書が始まった。

      • きっかけは村上春樹さん『ねじまき鳥クロニクル

      • 読書感想文の課題だった

      • 本の中でトーマス・マン『魔の山』という本が出てきて、そこからどんどん芋づる先に読んでいった

    • そのあとのジャンルは?

      • 村上春樹さん から後様々に分岐して合流

      • 世界古典文学

        • ハードボイルド小説

        • 岩波文庫などの哲学書

        • ビジネス書

        • 心理学

        • 経営書

      • 分岐して合流、つながりが分かるのが楽しい。

      • 人類の知識は積み上げてきたものはネットワーク構造、知識である本もネットワーク構造になっているはず。

  • 一日の中で本を読むタイミング

    • 隙あらば

    • 日中はタイムライン

    • 日中の仕事が終わった夕方~晩御飯の支度をするまで、人文書などを読む

    • 場所や時間による読む本の傾向

      • お風呂や寝る前は軽めの本

      • 仕事を終わった後は机にいるので、考えながら読みたい本

    • 日中はあまり読まない。

    • 大切な本は細切れに読むよりはできるだけまとまった時間で読みたい

  • 本による読み方の違い、ハイライトや読書ノート(小説以外)

    • 本をハード、中間、ソフトの3分類とする

    • ソフト~中間は電子書籍ならハイライト引く、紙の本ならドックイヤーで、自分が気になった部分の足跡を残すぐらい、読書ノートやメモはほとんどとらない

    • ハードな本は立ち止まって考えることは多い

    • 軽い本のハイライトはために読み返すこともあるぐらい

    • 理想を言えば、全部の本について読書メモ、ノートを取れればいいが、そうするとそれだけで一日が終わるので、取捨選択が必要。

    • ハードな方に比重を置いた方がよいと考えている

    • ソフトな方は1~2週間、1ヶ月と経って、意外と重要だったと思った時に読み返したり、まとめたりする。その時に足跡というヒントがあるか、ないかで難易度が違う

      • 10冊に一冊あるかないかだけど、一応ハイライトとかつけておこうぐらいのイメージ

      • ドッグイヤーがあれば思い出せるし、ソフトな本はだいたい10個以下のハイライトなので、そのポイントポイントを振り返るようなイメージ

  • 小説にハイライトは引くか

    • ほぼ引かない

    • 再読したときにいいセリフとかに引いたりする。(どこかで使いたいもののことが多い)

    • 小説は登場人物に心理を重ねるので、読んでいる自分を意識しなくなる → ハイライトしようと意識しなくなる

    • 読書メモを取るとは、本とは違った視点があるからこそ。だから小説では違った視点ができにくい

    • 逆にハードな本は著者と対話するようなイメージ、読書メモ的なツッコミが入る

    • 再読するときは自分の読書観が出やすい

    • 小説のように没頭する本と著者と対話するような本を読むことは同じ読書のカテゴリーでも別々の行為

  • 付箋は使いますか?

    • あるテーマで本を書こうというときに重要な箇所に付箋を貼りなおすことはある。日常の読書ではほぼない

    • 付箋はアクセスのしやすさ、移動のしやすさがある。

    • ドックイヤーは本を閉じているときにどこがドックイヤーか分かりにくい

    • 付箋は位置という概念が生まれる。この付箋のところには何が書いてあったかが分かるようになってくる。目印よりも一段濃い意味を持つマーキングになる → すぐ探せる

  • 本棚の本の位置

    • そのときのテーマによって位置が変わる。テーマに関連する本は目につきやすい位置へ

  • 本を読む体勢

    • 机の椅子や座椅子が基本

    • 歩いて読むこともある。眠たさ防止

      • 身体の状態と精神のつながり → 例:口角を上げると楽しい気持ちになる

    • 寝る態勢で読むことはない → 眠る体勢だから


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