独学ラジオ第一回はTak.さんをお招きして、アウトライナーについてお話をお聞きしました。
▼Tak.さん プロフィール
アウトライナーのエバンジェリスト。物書き、セルフパブリッシャー。インタビュー、編集・構成、英日翻訳。
ブログ:Word Piece
Twitter:https://twitter.com/takwordpiece
著書:『アウトライン・プロセッシング入門』『アウトライン・プロセッシングLIFE』など
再生画面右下の「Listen in podcast app」から、お好きなポッドキャストアプリで聞くことができます。
内容メモは以下をご覧ください。
独学ラジオを楽しんでいただければ幸いです。
内容メモ
アウトライナーにハマったきっかけ
文章を書くのが苦手だけど好き。書くのはできるが制御ができない。
演劇の脚本
ワープロの専用機、富士通のOASYS、親指シフトの元祖にアウトライナー機能があった。
奥出直人さんの『思考のエンジン』、『物書きがコンピュータに出会うとき』の二冊ではまった
使い方というより思想が書いてあって、文章も魅力的だった
そこからOASISを使い始めたけど、アウトライナー機能が貧弱で使えなかった。限界が1万字。
アウトライナーの使い方の変遷
固定したアウトラインに沿ってやる、よく言われている使い方をして失敗
トップダウンでの執筆法
ボトムアップだとそこそこうまくいくけど、文字量が多くなると破綻
経験と試行錯誤を重ねていって、トップダウンとボトムアップを混ぜないで、交互にやるように意識するとうまくいくようになった(シェイク)
シェイクはアウトライナーでなくても理論上可能だが、手間を考えるとアウトライナーしかできないと思う
Tak.さんにとってのアウトライナーの[定義]
機能的な定義
①アウトラインを表示
②アウトラインを折りたたむ
③アウトラインを入れ替えられる
たとえばEvernoteはアウトライン表示はできるが、折りたたみができない。
Tak.さんにとって「アウトラインの形を使って文章を書いて考えるツール」
文章を書いて考えるために、アウトライナーの機能を利用する。
本を書いている中で言語化できた
何かを理解するために本を書くというのは本当にそうだと思う
文章の形で書くというのがTak.さんにとってのポイント
キーワードのみで考えるんだったら、カードなどの空間配置をもっと活用できるものの方が有効
配置に意味を持たせやすい。
対照関係にあるものを反対に置くなど
配置に意味があるからキーワードでも大丈夫。
アウトライナーでは位置関係が制限されるため、結局分類するだけなどになってしまいがち。整理が単純になってしまう。
段差は包含関係、上下はリニア
文章は接続詞などで論理関係、矢印を持つので、キーワードよりも多彩な意味を持てる。
文章であることと、それを動かせることがアウトライナーは力を持つ
文章はそれぞれ矢印、ベクトルを持つ。反対同士のベクトルをぶつけたり、あるいは並べておいて、一段上の表現や複雑な表現を作ったりできる。
知的生産において「自分の言葉で書く」ということは、キーワードではなく自分なりの定義、自分なりの矢印を持たせるということかも
アウトライナーが合う人合わない人
まず必要ない人がいる。頭から順番に書いていって、最後までいったら完成してしまうような人
視覚を重視する人。アウトライナーのバレットとか段差があると文章を書いている気にならない。出来上がりの形で書きたい。
アウトライナーとしてのword
アウトラインモードと文書のモード
文書のモードでないと読んだ気がしない
読者は完成形を目にする
wordはモードを切り替えられるのが素晴らしい
Share this post