5月ですね。新人教育やってますか?(挨拶)
独学ラジオ第4回、前半を配信しました。後半はコーチングとティーチングについて話を伺っています。
お話を聴く中で教育においてコーチングとティーチングどちらか一方だけではなく、バランスを取ってやっていくことが重要だと改めて感じました。
コーチングとティーチングの差は何でしょう?
コーチングとは「対話を重ねることを通して、クライアントが目標達成に必要なスキルや知識、考え方を備え、行動することを支援するプロセス」です。(『コーチングの基本』より)。
逆にティーチングは学校などの授業をイメージしてもらえば分かる通り、「必要な知識や情報を共有するプロセス」と言えるでしょう。
つまり、コーチングは「引き出し」、ティーチングは「詰め込む」というのが現状の私の理解です。
ではどのようにバランスを取ればいいのか?
現在読んでいる『RANGE 知識の「幅」が最強の武器になる』にヒントがありました。
以下に一部を引用します。
コーネルはこの時、「望ましい困難( desirable difficulty)」について話していた。それは、学習における障壁を指し、短期的には学習を難しく、より苛立たしく、時間のかかるものにするが、長期的にはより高い効果をもたらすという。先ほど紹介した中学 2年生の数学の授業のように、ヒントを与えすぎるとその反対の影響が生じて、短期的な成績は高まるかもしれないが、長期的な進歩は妨げられる。
—『RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる』デイビッド・エプスタイン著https://a.co/3bTSJth
コーチングはあくまで支援です。つまり、コーチングを受けた人自身が「望ましい困難」を経て、能力を得る手法とも言えます。
長期的な視野が必要です。
逆に短いスパンで成果を出してほしいものはティーチングで知識や情報を共有する方が有効でしょう。
この基準を使うと、たとえば一度のミスで大けがになるようなものにはティーチングがよさそうです。
工事現場でヘルメットを着ける大切さを身をもって体験するのはリスクが高すぎます。先にヘルメットを着けるのがなぜ大事なのかをティーチングする必要があります。
(ティーチングのプロセスの中にコーチングを入れ込むという方法も有効そうです)
しかし、少しのミスが許されるのであれば、ミスを許容して、つまり「望ましい困難」を体験してもらったうえでより深い学びを体験してもらうことも大事かもしれません。
ちなみに、リスクの高いものでも体験する方法としてはVRが有効な気がします。
VRなどの技術を視野に入れると、コーチングによる長期的視野での成長を見据えることができる幅が広がりそうです。
少し脱線してしまいました。
ひとまずコーチングとティーチングのバランスがうまくとっていくのが大事なのだと思います。
記事を読むだけでなく、自分の頭で考えてみるのも効果が高いと思ったので、一記事ごとに質問を入れてみることにしました。
10秒でもいいので、以下の質問を考えてみてくださいね。
Q.あなたの職場や家庭でティーチングとコーチングをするとしたら、どのように使い分けますか?
メールに返信いただくか、Twitterなどでお答えいただけたら嬉しいです。
ゆうびんやでした。