「革命」は緩やかに進む。だから独学には記録が必要
革命というと一夜にしてすべてが変わる気がします。
しかし、そうではありません。革命は少しずつ進行するのです。たとえばフランス革命も1789年から1795年と、6年をかけた革命とされています。
勉強などをしていても、ブレイクスルーのような瞬間を感じることがあります。「こういうことか!」と気づく、革命のような感覚です。
しかし、それも革命と同様に一夜にして起きたわけではなく、その前の積み重ねがあったからこそ訪れた瞬間なのです。
そして革命は少しずつ進行するという事実は、革命前と革命後のちがいを気づきにくくします。
今は日本の7割近い人が持っているスマホも数年かけて浸透していきました。(参考情報:総務省|令和2年版 情報通信白書|情報通信機器の保有状況)
今スマホを持っていなかった頃の感覚を思い出そうとしても、なかなか感覚は思い出せません。
一夜にして雪が1cm降り積もれば、だれもが気づきます。しかし一年中ずっと降っているのであれば1cmの差に気づくことはないでしょう。
そして、雪が降らなかった地域に雪がずっと降り続けることになれば、目に見える景色は一変します。そして雪が降っていなかった頃の景色は思い出せないのです。
「写真とかあれば大丈夫でしょ」と思った方もいるでしょう。
その通りです。逆に言えば記録がなければ、思い出しにくくなるのです。
だからこそ独学にも記録が大事です。
むしろ独学だからこそです。独学はあなた以外に記録する人はいません。たとえばなにか本を読んだのであれば、
今日どんな本を読んだのか
その本を読んで何を学んだのか
どんなことを考えたのか
そんなことを少しメモします。あなたの頭の中に今日得た知識・経験という雪が少し降り積もります。
毎日0.1mm程度かもしれません。しかし、それは着実に自分の頭に積もるのです。その雪が降り積もることで、いつかあなたの見る景色は一変するでしょう。
そのプロセスが「革命」なのです。
しかし、革命のプロセスを私たちは忘れがちです。日々の0.1mmの積雪が重要なのに、一瞬で起きたように感じます。
だからこそ、日々の0.1mmの大切さを感じるためにも、少しでも記録していくことが大事なのです。
すこしずつでもいいので、ノートに、パソコンに、スマホに、あなたの得た知識・経験をつなげていきましょう。
それがあなたにとっての「革命」につながるはずです。少しでも記録を取ってみてください。
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