こんにちは、ゆうびんやです。
つい先日100分de名著という番組で伊勢物語を紹介していました。
「昔おとこありけり」で始まる有名な古典ですね。
短編が多数入っている形式になっています。
話を聞いていておもしろかったのが、後世の人が話がつながるように補助的に話を入れていった形跡があるということです。
短編ばかりなので、話の流れに隙間があるんですね。
この主人公(在原業平)だったらこうするだろうという願望、もっとより良い物語にしたいという欲望、そんなものがあったのかもしれません。
テレビを見た次の日、私がふと思ったのはこれは点と点をつなげることだなと思いました。
Connecting the Dotはスティーブジョブスのスピーチで有名ですね。
私たちは点と点をつなげることができます。記憶の中の点と点をつなげることで新しい物語を描くことができます。
ただ問題はあったはずの点をときどき忘れることです。
大きなイベント、記憶に残るようなイベントだけで点をつなぐことはもちろんできます。
ただ、その時に描かれる絵はきっと夜空に描かれる星座のような角ばった大ざっぱな絵になると思うのです。
そして、以前にも書いたように大きなイベントのみがあるわけではありません。
ですが、日記があることで点が残せます。
点がたくさんあれば、よりなめらかで精緻な絵が描けるはずです。
星座のような大きな絵も、絵葉書のような小さな絵もそれぞれ違った良さがあります。
できるなら、いろんな絵を楽しみたいですね。
あなたはどんな絵が好きですか?
ゆうびんや